Research department研究部門

廃止措置リスク管理技術
研究部門

長期間を要する原子炉廃止措置は、経年劣化や廃止措置活動に起因する放射性物質の追加外部放出を極力抑制し、活動の物理的な場を確保するため、原子炉建屋を始めとするコンクリート構造物、原子炉圧力容器や格納容器を始めとする主要鋼構造物を合理的に保全する必要があります。この設備保全活動は、高放射線量率や瓦礫等のため、相当な制限を受ける状況も考えられます。このため、設備のクリティカル部位(安全機能上、要所となる部位)を特定し、管理すべき対象を絞り込んだ上で集中管理したり、想定外事象に遭遇する可能性を考慮して多重の技術的選択肢を準備したりするなど、リスク情報を活用した戦略的な取り組みが必要です。

本研究部門では、上記のような廃止措置活動に対するリスク管理の在り方を追求するとともに、そのようなリスク管理の中で役に立つ保全3技術(検査技術、経年劣化評価技術及び補修技術)の研究及び技術開発に取り組んでいます。